「なんでこれなん?」とつっこみたくなる、Netflixのサムネイルランキング・ベスト3
Netflix大好きっ子なので、面白そうな映画やテレビを見つけるべく、トップページをぶらぶらするのが好きだ。
たまに思うことがある。それは、
サムネイルおかしくないか?
ということ。
見慣れたキービジュアルとNetflixのサムネイルが違うのだ。
特に、観たことのある映画だと「この人誰なん?」「なんでこのシーンをピックアップしたん?」と不可解な気持ちを味わうことが多い。
サムネイルの重要性は言うまでもなく、利用者を動画の再生に導く大事なポイントなのに、なぜ?と思っていたら、こんな記事を見つけた。
Netflix(ネットフリックス)が開発したシステムがAVAです。NetflixのテクノロジーチームがAVAについて解説してくれています。
その解説によると、通常1時間のドラマは8万6000枚という膨大なコマで構成されています。AVAではそれをざっくりふたつのステップでふるいにかけ、よさげなコマを抽出してくれるんだそう。
ひとつめのステップでは、動画を細かいパートに切りわけ、そこに画像の明るさや色合い、構図がいいかどうかといったメタデータを付与していきます。次のステップで各コマの俳優の映り具合や、ロングショットなのかクローズアップなのか、性的・暴力的描写の有無といった要素を加味し、コマをランキングにします。こうして膨大なコマがそれぞれランクづけされることで、作品の要約となるような抜粋画像を取り出しやすくなるというわけです。
なるほど。
自動生成のような形で、映画の中の構図として優れたコマがピックアップされている。
当然ながら作品の内容自体はチェックされておらず、その結果おかしく見えるコマがサムネイルとして使われてしまっているようだ。
というわけで(?)、私が見つけた中でつっこみたいサムネイルを以下の通りまとめてみた。
3位 ゴースト ニューヨークの幻
恋人同士のモリーとサムは一緒に暮らし始め、幸福に満ちあふれていた。そんな矢先、サムは暴漢に襲われ命を落としてしまう。だがその死が陰謀であると知ったサムはこの世にとどまり、インチキ霊媒師の力を借りて愛するモリーを守ろうとする…… https://filmarks.com/movies/10
オリジナルのポスターがこちら。死んでなおモリーを守ろうとするサムの想いが感じられる素敵なポスターだ。
Netflixのサムネイルがこちら。
棒立ちサムのシュールさ。
おそらくサムが序盤に殺された際に、死んだ自分を観ているシーンだと思うのだが、モリーと霊となったサムが幻想的にやりとりするシーンとか、生前の愛し合っているシーンとか、もっとあっただろ!とつっこみたくなる。
2位 舟を編む
24万語を収録した一冊の辞書を作り上げていく主人公と個性豊かな辞書編集部のメンバーの奮闘をユーモラスに描く。 https://filmarks.com/movies/52913
オリジナルのポスターがこちら。
特筆すべきところはないが、地道な辞書づくりを支える多くの人々の表情にフォーカスした良いポスターだ。
Netflixのサムネイルがこちら。
「舟を編む」というより「寿司を握る」という感じに。
観たのがかなりの昔なので、ヒロインの林香具矢が和食の食事処で働くシーンもあまり記憶がない。
なので、もしもこのシーンが映画版における超重要なシーンだったら、非常に申し訳ないが、辞書に向き合うシーンとか、たぶんもっとあっただろ!とつっこみたくなる。
1位 セッション
世界的ジャズ・ドラマ―を目指し、名門音楽学校に入学したアンドリューを待っていたのは、伝説の鬼教師。常人に理解できない完璧を求め、浴びせられる容赦ない罵声。やがてレッスンは狂気を帯び、加速の一途を辿る―。 https://filmarks.com/movies/59751
オリジナルポスターがこちら。
狂気のその先にある音楽の高みをめざして、テレンスがアンドリューに吠える象徴的なシーンだ。
Netflixのサムネイルがこちら。
パニック映画みたいになってる。
主人公のアンドリューがコンペティション当日に忘れ物をしレンタカーで取りに行ったところで、事故に遭うシーン。
切り取ったら絵になるシーンがやまほどあるのだから、そちらをピックアップすればよかったのではないだろうか。
アクション映画の分析の結果、車がクラッシュするシーンが映画として一番盛り上がるシーンと判断してしまったのだろうか。
これからもおもしろサムネイルを見つけたらランキングに追加します。